できかたによって,山からけずられた泥・砂・礫(砕屑物)が流されて堆積する砕屑岩と,生物の遺骸がつもってできる生物的沈殿岩,海水などから成分が無機的に沈殿してできる化学的沈殿岩にわけられます.
砕屑物は粒の大きさによって2mm以上を礫,2〜1/16mmを砂,1/16〜1/256mmの大きさの粒をシルト,1/256mm以下のものを粘土とよびます.砕屑岩は構成される粒によって,礫を25%以上含むものは礫岩,シルトより小さい粒子だけでできたものを泥岩とよび,その中間のものが砂岩です.泥岩が弱い熱と圧力の影響を受けると,粘板岩になります.
砕屑岩のうち火山の噴火で噴出した火山灰や火山岩のかけら・軽石などがふりつもったものを特に火山砕屑岩といいます.
生物沈殿岩には珪質の殻をもつプランクトンが海底にふりつもってできたチャートと,サンゴ礁などで炭酸カルシウムの殻をもつ生物が積み重なってできる石灰岩があります.石灰岩は化石が含まれることが多く,またとてもやわらかい岩石です.
図5:砂岩の偏光顕微鏡写真
(横幅約4mm)
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