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丹波帯 超丹波帯

 丹波高原から北陸地方にかけて広く分布している,砂岩・泥岩やチャート,石灰岩などを含む地層を丹波帯と呼んでいます.大阪では北摂のやまなみをつくっています.石灰岩からはサンゴやフズリナの化石が見つかるので,丹波帯は古生代ペルム紀の地層と考えられて,丹波古生層とよばれたこともありました.

 しかし1980年ころから放散虫というプランクトンの化石の研究がはじまると,チャートは古生代のペルム紀と中生代の三畳紀に,まわりの泥岩はジュラ紀にできた地層だということがわかってきました.今では,石灰岩やチャートは別々の時代に別々のところでたまったものが,プレートの動きでジュラ紀に大陸のへりに集められ,プレートが大陸の下にもぐり込むときに,砂岩や泥岩とまざったと考えられています.

 丹波帯の北側には,丹波帯よりも古い時代の舞鶴帯という地層が分布しています.ところが丹波帯と舞鶴帯の境界付近には,丹波帯でもなければ,舞鶴帯でもない地層が分布していることがわかってきました.そして丹波帯の上にのっかっていることから,1985年に「超丹波帯」と名付けられました.主に泥岩と砂岩からできています.最初は丹波帯の北側だけから見つかっていましたが,最近,大阪の箕面や能勢から高槻のあたりにも飛び地のように分布しているのが発見されました.

 放散虫化石の研究から,超丹波帯の地層は古生代ペルム紀から中生代三畳紀にかけてできたことがわかりました.

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