コナラのドングリは10月から11月頃におちてきます.その後すぐに葉がおち,落ち葉の下で乾燥をさけたコナラのドングリは秋のうちに根をのばします. 秋のうちに根を伸ばしたドングリは,春に葉をひろげます.林のふちや木が倒れた後など,明るくなった場所には芽生えがたくさん見られます.
芽生えをほってみると,根元にドングリの名残が残っています.ドングリの中に入っているふたば(子葉)は地上にでず,栄養タンクとして機能します. 日当たりのところで数年成長したコナラは4月末に葉を出すとともに,花を咲かせます.雄花と雌花があります.
雄花は小さな花がふさ状に集まっています.たくさんの花粉を風にちらします. 雌花は枝先に数個,ついています.
受粉した雌花は夏までにゆっくりとふくらみます. ドングリは夏の終わりにはすっかり形ができあがります.けれども中身が詰まるのはまだまだこれから.虫の害を逃れ,中身の詰まったドングリだけが秋まで残ります.