クヌギ Quercus actissima ブナ科

葉の裏は、若葉のうちは毛があるがすぐに落ちて淡緑色になる。クヌギの樹皮は、黒褐色で、縦に細かく深い割れ目が入り、硬い。クリとの見分け方はこちら

 花は4月から5月ごろに咲く。雄花序は新枝の根元に近い位置に、長く垂れ下がる。雌花は、クヌギでは、1 ~3個、新枝の先端にちかいそれぞれの葉の葉腋に着く。ドングリは翌年の秋に成熟して落ちる。

クヌギは豪雪地帯を除き、東北以南と九州、四国で広く見られる。しかし、本来は適湿な、土壌の厚い立地を好む種であるため、大阪などでの分布を見ると、炭材用として、植林された場所が多いように感じる。昔から炭材として利用されてきた。特に大阪では良質のお茶炭としてクヌギを焼き、池田市から出荷して池田炭(菊炭)とよばれた。池田炭は、現在もほそぼそと焼かれている.クヌギはシイタケのほだ木としても使われている.