アカガシ Quercus acuta ブナ科
[葉]アカガシを別名でオオバガシとよぶことがあるように、カシ類のなかでは、大きな葉をもつ。葉身は楕円形で、2 ~4 cmの長い葉柄があり、ほとんど鋸歯はない。
[花]は5 ~6月、果実]が熟すのは2年目の秋で、3 ~4個のドングリが、かたまって枝につくようになることがある花をつけたアカガシの枝は、その翌年は新枝を出さない傾向がある。
アカガシはカシ類の中でも寒さに強い種で、照葉樹林帯の上部に分布し、ブナ林中にアカガシがまじることも多い。同じ様に寒さに強いカシ類には、シラカシ、ウラジロガシがある。大阪府下の、妙見山のブナ林には、ブナとアカガシの混交林といってよいほどにアカガシの個体数が多い部分があり、和泉葛城山のブナ林中にも、アカガシの大木が見られる。