アベマキ Quercus variabilis Blume
アベマキは葉・実ともにクヌギとよく似るが、コルク質の樹皮と葉裏の白い毛(特に落ち葉でよくわかる)で見分けることができる。
幹は、クヌギより明るい、灰色がかった色で、縦の割れ目はあらく、盛り上がるように深い。よく見ると、盛り上がった樹皮は、層状に重なっていることが分る。この部分は厚いコルク層であり、指で強く押すと、弾力があるのがわかる。アベマキは、日本の樹木の中で、一番厚いコルク層をつくる。
花は4月から5月ごろに咲く。雄花序は新枝の根元に近い位置に、長く垂れ下がる。雌花は普通1個の花が新枝の先端にちかいそれぞれの葉の葉腋に着く。ドングリは翌年の秋に成熟して落ちる。したがって、春から秋には、当年枝の先端の近くにはその年の春の雌花(若いドングリ)、旧年のドングリの両方がつく.