クリ (Castanea crenata)
ブナ科

解説:山野に自生し果樹としても栽培される落葉樹。15 mを越す高木となり、胸高直径1.5 mもの大木も希にあるが、自生のものは、灌木状のことも多い。果樹として、たくさんの品種が選抜改良されていたが、クリタマバチによる甚大な被害を受け、現在ではクリタマバチ耐性があり、優秀な実をつける「銀寄」などの限られた品種が集中的に栽培されるようになっている。クヌギやアベマキの葉に似ているが、葉縁の突出部には常に葉身が伴い緑色をしていること、葉裏に小さい腺点があることなどで区別できる。 [花]は6月ごろ、新しい枝の葉腋に長い尾状花序をなしてつき、強い臭いを発する。ハエの仲間や甲虫類の他、チョウも吸蜜に訪れる。